研究のお話をすると、自分がやっていたことは『画質評価』という分野。
この分野を簡単に説明しようとしてもできないわけだけど、敢えて一言で表すなら、
画像の品質を数値化(定量化)すること
この記事を読んでる人に是非考えてほしい。
・シャープと東芝のテレビを比べて、どっちがきれいって言われて何と答えるか?
・Canonと富士フィルムのデジカメを比べて、どっちがきれいって言われて何と答えるか?
・パナソニックとソニーのビデオカメラを比べて、どっちがきれいって言われて何と答えるか?
・サムスンとLGのパネルを比べて、どっちがきれいって言われて何と答えるか?
おそらく、ほとんど。。。
いや、全員が答えることができないと思います。
なぜなら、各社機能の差別化や定量表現はできても、画質っていうのは人によって感じ方が違うから。
だから、電気屋さんで
「こっちのメーカーの方が画質がいいですよ!」
って販売員は気を付けた方がいい。
まぁ、理系の人間だから、理由のない宣伝はどうしても納得ができないだけなんですが。。。
この画質評価っていう分野は何十年もされているのにも関わらず、
未だに解決されてない問題が山積み。
正直、解決できない問題って言ってもいいくらいな分野だから、
研究している時期は苦しくて仕方なかった。
でも、客観的に見ると、非常におもしろい分野だと思う。
何十年も先に、電気屋さんで販売員に、
「こっちのメーカーの画質は92点で、使いやすさは四つ星だからいいですよ!」
って宣伝文句があったら、その辺のおばあちゃんでもわかると思う。
将来が楽しみですね♪
研究生活は終わったので、これからは電気メーカー社員として、デジタルなことを中心に記事にしようかと思います。
今後もよろしくお願いします!